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もう迷わない!タイヤの洗い方・保管方法まとめ|保管場所がない場合の裏技も紹介

日常メンテナンス

タイヤを交換した後、保管方法を間違えるとタイヤやホイールの寿命を縮める原因になることも。

「タイヤは洗わない方がいい」という情報もありますが、状況によっては汚れを洗い流す必要があります。

この記事では、タイヤを洗う必要性と正しい洗い方、保管場所がない場合の裏技まで、タイヤの寿命を最大限に延ばし、次のシーズンも安心して使用するための方法を解説します。

正しく保管してタイヤを長持ちさせましょう

この記事を読めばわかること
  • タイヤを洗ってから保管する必要がある理由
  • ホイール付きタイヤの正しい洗い方
  • ホイール付きタイヤの正しい保管方法
  • 保管場所がない場合の裏技

なぜタイヤを洗ってから保管する必要があるのか?

「タイヤは洗わない方がいい」という情報を見聞きしたことがある方もいるかもしれません。ただし、それは洗いすぎは良くないだけで全く洗わなくて良い訳ではないです。

タイヤを洗わずに保管すると、付着している様々な汚れが劣化を早める原因になりますので、特に保管する前は洗うようにしましょう

タイヤに付着する汚れの種類と影響

タイヤには様々な汚れが付着しています。付着している汚れの種類とタイヤやホイールに与える影響を解説します。

融雪剤

冬の道路に散布される融雪剤は、塩化カルシウムや塩化ナトリウムを主成分としており、これらはタイヤのゴムやホイールの金属部分を化学的に腐食させる可能性があります

特に、融雪剤が長時間付着したままになると、腐食が進行してタイヤの強度低下やホイールの錆びつきに繋がる可能性があります。

また、融雪剤は、タイヤの劣化を促進させるだけでなく、ホイールの塗装を剥がしてしまうこともあります。

融雪剤に強いコーティングがされているものもありますが、キズがついてしまうとそこから腐食してしまう可能性があります

ブレーキダスト

ブレーキパッドの摩擦によって発生するブレーキダストは、鉄粉を多く含んでいるため、ホイールの表面にこびりついてシミになる可能性があります

また、鉄の粒子が酸化してホイールの表面(金属)を侵食する可能や、タイヤのゴム成分に悪影響を与え、その弾力性と強度を低下させる可能性もありますので注意しましょう。

長期間放置してしまったあと、ホイールにシミができて洗っても落ちなかったです。。。

油汚れ・泥汚れ

道路に落ちている油汚れは、タイヤのゴムを軟化させ、劣化を早める可能性があります。

また、泥汚れには、微細な砂利や砂などが含まれており、これらがタイヤの表面を研磨し、摩耗させる可能性があります。

油汚れや泥汚れを長時間放置すると、タイヤの本来の性能が低下し、グリップ力の低下や偏摩耗を招く恐れがありますので注意が必要です。


これらの汚れを放置すると、タイヤのひび割れや硬化を招き、寿命を縮めるだけでなく、安全性も損なわれる可能性がありますので、定期的に洗うようにしましょう。

タイヤの正しい洗い方

ここでは、保管前にやっておきたいタイヤの正しい洗い方について解説します。

保管時だけでなく洗車時など定期的にタイヤを洗うことは推奨ですが、過度に洗いすぎるのは推奨しません

タイヤの表面からは、じんわりと表面を保護するための油成分が染み出してきます。この保護成分を洗い流してしまうと逆にタイヤの劣化を早める要因になるからです

特に、洗車の度にタイヤをカーシャンプーで洗うことやは避けましょう。
また、洗浄成分入りのタイヤワックス等も保護成分を取り除いてしまうため、筆者はあまりおすすめしません。

ホイールは毎回洗い、タイヤは3回に1回など、保護成分を洗い流さないよう気をつけています!!

タイヤの洗浄に必要な道具
  • カーシャンプー
  • 柔らかいブラシ(タイヤ用とホイール用で分けるのがおすすめ)
  • バケツ
  • ホースまたは高圧洗浄機
  • マイクロファイバークロス

タイヤ・ホイールの洗い方

洗い方の手順
  • STEP 1
    予洗い

    ホースまたは高圧洗浄機で、タイヤとホイールに付着している大きな砂や泥など、全体の汚れを洗い流します
    水流を十分に確保し、汚れをしっかりと洗い流しましょう。
    高圧洗浄機を使用する場合は、至近距離から吹き付けるとタイヤやホイールの表面を傷める原因となりますので注意です。

  • STEP 2
    洗剤で洗う

    バケツにカーシャンプーを入れて泡立てます。
    柔らかいブラシでタイヤとホイールを丁寧に洗い、予洗いでは落としきれなかった細かな汚れを落とします
    ホイールの形状に合わせて、様々な種類のブラシを使い分けると効果的です。
    タイヤの側面も忘れずに洗いましょう。

  • STEP 3
    すすぎ

    泡が残らないよう、ホースまたは高圧洗浄機でしっかりと洗い流します
    洗剤成分が残るとタイヤやホイールの劣化を招く可能性があります。特に、ホイールの裏側は洗剤が残りやすいので、洗い残しがないように丁寧にすすぎましょう。

  • STEP 4
    拭き上げ

    マイクロファイバークロス等で水分を拭き取ります。マイクロファイバークロスやセーム革など吸水性の高い素材を使い、表面だけでなく、細かい溝や隙間の水分も丁寧に拭き取りましょう。

洗う際の注意点

  1. タイヤが熱い状態での洗浄は避ける
    これは、保管時というよりは洗車の注意ポイントですが、走行直後のタイヤは高温になっていますので、冷めてから洗うようにしましょう。
    熱い状態で水をかけると、タイヤに急激な温度変化が起こり、内部の劣化を早める可能性があります。
  2. 洗剤は中性洗剤を使用する
    アルカリ性や酸性の洗剤は、タイヤやホイールの表面を傷め、変色や素材の劣化を引き起こす可能性があります。
    カーシャンプーなど、自動車部品専用の中性洗剤を使用することで、これらのリスクを最小限に抑えられます。
  3. ブラシは柔らかい素材を選ぶ
    硬いブラシや研磨剤入りのスポンジを使用すると、タイヤやホイールに細かい傷がついて見た目を損なうだけでなく、素材の耐久性も低下させる可能性があります。
    柔らかい天然素材のブラシや、マイクロファイバークロスなどを使い、優しく丁寧に汚れを落としましょう。
  4. しっかり乾燥させる
    洗浄後、タイヤやホイールの表面に水分が残ると、カビや染みの原因になるだけでなく、金属部分の腐食(サビ)やタイヤ内部への水の浸入を招く可能性があります。
    拭き上げだけでは少量の水分が残りますので、水分が完全に無くなるまで、風通しの良い場所で陰干しをして、乾燥させるようにしましょう。

タイヤの正しい保管方法(ホイール付きタイヤ)

タイヤの保管方法を間違えると、ひび割れや変形、硬化などを引き起こし、寿命を縮めてしまう可能性があります。

以下のポイントを押さえて、正しく保管しましょう。

保管場所の条件

  1. 温度
    直射日光が当たらない涼しい場所が最適。高温はゴムの劣化を促進し、急激な温度変化もタイヤにストレスを与えます。
    年間を通して温度変化の少ない、風通しの良い場所が理想的です。
  2. 湿度
    湿気の少ない場所を選ぶ。湿度が高いと内部のコードやベルトが錆びる可能性があり、長期間保管する場合は特に対策が必要です。
    ※タイヤの構造が気になる方は、ブリヂストンさんで詳細に解説されていますのでこちらを参考にしてください
  3. 紫外線
    ゴムの劣化を早めるため、紫外線(日光)が当たらないようにする。日光が当たる場所の場合は、タイヤカバーを被せるなどをして光を遮断しましょう。
  4. 風通し
    風通しの良い場所で保管する。悪いと熱や湿気がこもりやすくカビも発生しやすいです。風通しが良いと温度上昇を抑え、湿気を防ぎ、水分も蒸発しやすいです。

ホイール付きタイヤの保管方法

  1. 空気圧の調整
    少し低めの空気圧(通常の半分程度)に調整する。通常の空気圧のままだと、温度変化で内部の空気圧が変動し、タイヤにストレスを与える可能性があります。ただし、下げすぎると変形の原因になるので注意しましょう。
  2. 汚れを落とす
    「2. タイヤの正しい洗い方」を参考に、しっかりと汚れを落として乾燥させます。
  3. 積み方
    ホイール付きの場合は、横置きで4本を重ねて保管するのが理想的です。縦置きは接地面に負荷が集中して変形や偏摩耗の原因になる可能性があるため、横置きが推奨されています。

    タイヤからは保護成分が染み出します。保管箇所にシミがつく可能性がありますので、タイヤを積む場所にはスノコやダンボールなどを敷いて対策しましょう
  4. カバー
    タイヤカバーは必須ではありませんが、紫外線やホコリから保護するためにあったほうが良いです。
    タイヤカバーは劣化要因からタイヤを保護し、寿命を延ばすために有効です。防水性、透湿性、耐久性に優れた素材を選びましょう。
    日や当たらない倉庫の中などに保管できる場合は、購入時にもらえるビニール袋等に入れた状態保管するのも良いです。

保管場所がない場合の裏技

「タイヤを保管するための倉庫がない…」という方もいるのではないでしょうか。

ここでは、タイヤを保管するための倉庫がない場合の保管場所と、それぞれのメリット・デメリット、注意点について解説します。

保管場所とそれぞれのメリット・デメリット、注意点

タイヤが保管可能な場所の例と、それぞれのメリット・デメリット、注意点を以下の表にまとめましたので参考にしてください。

保管場所メリットデメリット注意点
自宅の室内費用がかからない
手軽に管理できる
保管スペースが必要
生活空間を圧迫する可能性がある
湿気が少ない場所を選び、定期的に換気する
ベランダある程度の広さがある
手軽に移動できる
直射日光や雨風にさらされる可能性があるタイヤカバーを必ずかけ、定期的に状態を確認する
トランクルーム専門業者が管理
セキュリティが高い
費用がかかる
出し入れが手間
信頼できる業者を選び、保管期間を確認する
タイヤ保管サービス専門業者が管理
保管場所がない人でも利用可能
費用がかかる
利用できる地域・店舗が限られる
信頼できる業者を選び、保管期間を確認する

屋外で保管する場合の雨風、紫外線対策

やむを得ず屋外で保管する場合は、以下の対策を徹底しましょう。屋外保管は、温度変化、雨、紫外線にさらされるため、劣化が早まる可能性が高くなります

そのため、可能な限り屋内での保管が推奨されますが、やむを得ず屋外で保管する場合は、以下の点に注意し、劣化を最小限に抑えるようにしましょう。

  1. 雨風対策
    防水性の高いカバーをかけ、地面に直接置かないようにしましょう。地面に置くと、雨水が溜まりやすく、カビや錆の原因となるほか、湿気も悪影響を与えますので、パレットや木材などを敷いてタイヤやホイールが直接地面に接しないようにします。
  2. 紫外線対策
    UVカット機能付きのカバーを使用し、可能であれば日の当たらない場所においてください。紫外線はゴムを劣化させ、ひび割れや硬化を促進するため、UVカット機能付きのカバーで紫外線の影響を軽減させましょう。
  3. 定期的な状態確認
    可能であれば月に1度程度、空気圧、ひび割れ、変形、色あせなどを確認し、必要に応じて対策を行いましょう。早期発見により、タイヤの寿命を最大限に延ばすことができます。

まとめ

タイヤは、車の安全走行を支える重要なパーツです。正しい洗い方と保管方法を実践することで、タイヤの寿命を最大限に延ばし、次のシーズンも安心してドライブを楽しめるようにしましょう。

この記事を参考に、あなたのタイヤを最高の状態に保てるよう、必要に応じて保管方法を見直してみてください。

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