愛車を長くキレイに保つために欠かせない洗車。
「やらなきゃ」と思っても、時間や手間がかかるから、なかなか続けられない方も多いのではないでしょうか?
私も車を持って15年以上、あらゆる道具や方法を試し、そんな中でたどり着いたのが、エアダスターやブロワーの活用です。

ベストな方法を見つけるまでには、失敗もたくさん…
そこでこの記事では、私が実際に使っているHiKOKIの「RA18DA」などを例に
「エアダスターやブロワーは洗車時間の短縮に効果があるのか?」
という疑問に対して、私自身の体験をもとに徹底解説します!
エアダスターやブロワーは、洗車の拭き上げ時間の短縮に効果あり!
ただし、製品の選び方や使用条件によっては時短効果を得られない場合もあります。
洗車の時間や手間を減らしたい方は、ぜひ最後まで読んでください!
時間がない中で洗車を続けるための工夫や時短術を、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも参考にしてください。
>> 洗車する時間がないときの工夫や時短術
エアダスターとブロワーで洗車を時短できる条件

エアダスターやブロワーを使用して洗車を時短するためには、コーティングやワックスを施工して水を弾きやすい状態になっていることが大前提です。
SNSやYouTubeなどで、洗車後の水滴を勢いよく吹き飛ばす動画をご覧になった方も多いでしょう。
しかし、これらの動画はコーティングやワックスによって水弾きの良い状態を前提としており、この重要な選定条件に触れられていないことが多いのが現状です。

「動画で見たような効果を期待して購入したけど、期待外れだった」というレビューも散見されます
コーティングやワックスを施していない場合、水を弾きにくいため、エアダスターやブロワーを使用しても期待する効果は得られないので注意が必要です。
洗車に向いているのは?エアダスターとブロワーの特徴
どちらも強力な風で水滴を吹き飛ばすという点は同じですが、洗車にはエアダスターがオススメです。
それぞれの特徴と、エアダスターがおすすめの理由について解説します。
エアダスターとブロワーそれぞれの特徴
それぞれの特徴をポイントごとにまとめました。
![]() エアダスター | ![]() ブロワー | |
---|---|---|
風量 | ブロワーと比べやや劣る | 大風量で強力 |
サイズ・重量 | コンパクトで軽量 | 大きく重たい |
価格 | 安価な製品が多い | 高価な製品が多い |
得意・不得意 | 狭い範囲をピンポイントで吹き飛ばすのが得意で、広い範囲は苦手 | 広い範囲が得意 狭い範囲をピンポイントで吹き飛ばすのは苦手 |
どちらも同じ用途と思われる方もいるかと思いますが、以下のように明確に用途の違いがあります。
元々の用途の違いや特徴を理解し、
といったように、洗車においてどのシーンを優先して活用したいかで選択するのが良いです。
洗車にはエアダスターがおすすめ!
私自身、エアダスターとブロワー両方を使用した経験があります。
特に、洗車の時短を目的にこれから購入を検討されている方は、以下の点でエアダスターがおすすめです。
ブロワーは風量が大きく、水滴を吹き飛ばすスピードは速いですが、サイズが大きく重いため取り回しが大変です。
一方、エアダスターは、風量はやや劣るものの軽量コンパクトなので、取り回しもよく、使用後の疲労感が少ないです。

ブロワーは2Lのペットボトルより重たいので腕がパンパンになります
送風時の騒音にも注意が必要です。
ブロワーは強力な風を出すために大きなファンを使用しているため、エアダスターと比べると送風時の騒音が大きいです。

住宅街の中で使用する場合はとても気を使います
価格面でもエアダスターが有利です!
製品にもよりますが、同じメーカーであればエアダスターの方が半分の値段で購入できるケースが多いです。
私の結論としては、
ブロワーと比べて面積の広い部分は時間がかかりますが、取り回しがよく、騒音も控えめで価格も比較的安価なエアダスターが、洗車で使用するにはおすすめです!
もちろん、大型車を所有しており、広い面積をとにかく早く乾燥させたいという方は、ブロワーも良い選択になります。

ご自身が何を優先するかで、選択するようにしましょう!
エアダスターの選び方
本記事では、エアダスターの使用を推奨するため、エアダスターの選び方と私も愛用するおすすめの製品について、レビューも踏まえて解説します。
エアダスターを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
日本製(メーカー)かどうか

安心して使用するためにも、「品質」「安全性」の高い日本製、もしくは日本メーカーの製品を選択すると良いです。
傾向として、安価な海外製品では、Amazonや楽天で次のようなレビューが散見されます。
最近では、電源がバッテリーの製品が多いです。
エアダスターに限らず、海外製品のバッテリーが発火する事例もあるため、安心して使用できる製品を選ぶようにしましょう。
風量0.50m³/min、風速100m/s以上
洗車時間を短縮するために最も重要なのは風量と風速です。
風量や風速が足りないと、思うような効果は得られませんので、次の基準で選択すると良いです。
エアダスターは、パソコン内部やキーボードの清掃用のオフィス製品も多いですが、オフィス製品は風量が弱く洗車には不向きです。
電動工具や洗車を目的とした製品をおすすめします。
風量や風速に比例して本体サイズが大きくなるため、取り回しとのバランスも考えて選択しましょう。
風量調節がある
エアダスターは、多くの製品で風量調整ができ、主に「モード切り替え式」と「無段階調整式」の2種類があります。
常に最大風量で使用すると、かえって水滴をまき散らしてしまうことがあります。
付属品としてボールやプール用の空気入れノズルが付属する製品もありますが、最大風量で使用すると対象物を破損させる可能性があるため、空気入れに使用する際は注意が必要です。
様々な用途に合わせで使い分けができるよう、風量を細かく調整できるものを選択すると良いです。
15分以上使用可能なバッテリー性能
洗車で使用する場合は、バッテリー駆動の製品を選択しましょう。

電源タイプは取り回しが非常に悪いです
バッテリーは、1回の充電で使用可能な時間をしっかり確認しましょう。
1回の洗車で最低でも10分は必要です。
バッテリーが切れると、途中から手作業での拭き上げになり時短効果が薄くなります。
15分以上使用可能な製品を選択しておくと安心です!
バッテリー交換が可能な製品もありますので、不安な方は交換式の製品を選択し、予備バッテリーを用意しておくと良いでしょう。
取り回しのしやすいサイズと重量
サイズが大きかったり、重量があると、取り回しが悪いです。
エアダスターを使用することが負担にならないよう、検討している製品のサイズと重量を必ず確認しておきましょう。

収納する場所を確保できるか、製品のサイズを確認するのも大切です
付属品(ノズル)の種類

ノズルなどのアタッチメントが複数付属していると、様々な用途に使えて便利です。
例えば、
先端が細いノズル ・・・ 細かい部分の水を吹き飛ばすのに最適
ブラシ付きのアタッチメント ・・・ ホコリを払いながら送風可能
のように、車内の清掃などに役立ちます。
エアダスターは、洗車や車内清掃意外にも活用できます!
洗車のためだけに購入を迷っている方は、洗車以外の用途も含めて検討すると良いです。
バッテリーを含めた価格
バッテリー内蔵の製品も多いですが、バッテリーが別売りの製品もあります。本体価格が安くても、バッテリーや充電器を合わせると高額になる場合があるため注意が必要です。
洗車におすすめのエアダスター5選
洗車におすすめのエアダスター5つを紹介!
左から順におすすめ製品を並べました。
RA18DA![]() | AS180D![]() | RA12DA![]() | MK-2![]() | MK-1PLUS![]() | |
---|---|---|---|---|---|
メーカー | HiKOKI | マキタ | HiKOKI | AERO TOOLS | AERO TOOLS |
価格 | 10,000円 ~ 15,000円 | 12,000円 ~ 18,000円 | 10,000円 ~ 14,000円 | 21,999円 | 15,999円 |
風量(最大) | 風量:0.70m³/min 風速:122m/s 風圧:18kPa | 風量:1.1m³/min 風速:200m/s 風圧:29.7kPa | 風量:0.58m³/min 風速:87m/s 風圧:12kPa | 風量:1,200g 風速:75 m/s 風圧:非公表 | 風量:1,700g 風速:49 m/s 風圧:非公表 |
風量調整 | 無段階調整 | 4モード | 無段階調整 | 1モード | 1モード |
バッテリー | 18V (別売) | 18V (別売) | 10V (別売) | 18V (マキタ/別売) | 18V (マキタ/別売) |
サイズ | 224×253×94mm | 179×297×92mm | 218×226×88mm | 196x109x76mm | 225x130x77mm |
重量 | 1.2kg (バッテリー装着時) | 1.4kg (バッテリー装着時) | 0.75kg (バッテリー装着時) | 0.42kg (本体のみ) | 0.4kg (本体のみ) |
付属品 (ノズル) | 全4種類 標準ノズル + 用途別ノズル | 全8種類 標準ノズル + 用途別ノズル | 全4種類 標準ノズル + 用途別ノズル | なし | なし |
特徴 | 無段階風量調整、 軽量コンパクト | 風量が強く、 多彩なアタッチメント で様々な用途に対応 | 無段階風量調整、 軽量コンパクト | マキタの互換バッテリー 対応 海外製だが安心保証や サポート | マキタの互換バッテリー 対応 海外製だが安心保証や サポート |
公式サイト | RA18DA | AS180D | RA12DA | MK-2 | MK-1PLUS |
※各メーカー公式から引用。表に記載した数値などは標準値です。条件によって変わるものもありますので、詳細はメーカーの製品ページをご確認ください。
価格は2025年4月時点の値段
使用可能時間は選択するバッテリーにより変わりますが、どの製品も15分以上は連続で使用可能です。
詳しくは、各メーカーの製品ページをご確認ください。
筆者おすすめのエアダスター|HiKOKI「 RA18DA」
おすすめ製品5選の中で特におすすめしたいのがHiKOKIの「 RA18DA」(私も愛用)です。

私が購入したポイントは次の通りです。
▶︎ 安心安全の日本製
HiKOKIは、工機ホールディングス株式会社が展開する電動工具ブランドであり、プロ向けの工具を手がけています。
品質、耐久性、安全性が高いブランドのため安心して使用することができます!
▶︎ 洗車に十分な風量がある
風量:0.70m³/min、風速:122m/s と洗車で使用するには十分なスペックです。
私が洗車で使用した際の動画です。参考にしてください。
▶︎ コストパフォーマンスに優れている
マキタの「AS180D」は、バッテリーや充電器も含めると4万円前後の初期投資が必要です。
一方、HiKOKIの「 RA18DA」は、バッテリーと充電器を含めて2万5千円前後の初期投資で済みます。
※Amazonや楽天のセールを活用した価格。バッテリーはメーカー推奨品を選択した場合。

本体代だけでなく、バッテリーや充電器も含めた価格で検討するのが大切です
価格加え、以下の点でコストパフォーマンスに優れています!
▶︎ 洗車以外の用途にも活用できる
無段階風量調整機能が付いているため、用途に合わせて風量を細かく調整できます。
ノズルも4種類付いているため、ボールやプールなどの空気入れにも使用可能です。

プールなど大きなものを膨らませるのに活用できるのは、子育てしている私には嬉しいポイントです!
洗車だけじゃない!便利な活用法
エアダスターは洗車以外で活躍する場面が多いです!
ここでは、エアダスターの購入に迷われている方のために、洗車以外の活用事例を紹介解説します。
車内の清掃に活用
エアダスターを使えば、エアコンの吹き出し口やシートの隙間など、掃除機では届きにくい場所のホコリやゴミを簡単に吹き飛ばすことができます。
エアコンの吹き出し口にホコリが溜まっているけど、掃除機ではうまく掃除できずに諦めた経験はないでしょうか?
エアダスターを使えば、風の力で強力に吹き飛ばすため、掃除機では届かない細かい隙間のホコリも掃除することが可能です!!
また、シートの隙間やシートの下などは、砂やホコリ、食べ物のカスなどが溜まりやすいです。
こちらも、掃除機だとなかなか掃除しづらいですが、エアダスターなら簡単に吹き飛ばして掃除することが可能です。
その他、ダッシュボードやメーターパネルなど、拭き取ると傷がつきやすいところも、直接触れることなく清掃できるため、デリケートな部分も傷つけずに清掃できます。
家庭の掃除に活用
エアダスターは、家庭の掃除にも非常に役立ちます。
例えば、窓のサッシやエアコンのフィルターなどの掃除にお困りの方は多いのではないでしょうか?
特にエアコンのフィルターは、定期的に掃除をしないとエアコンの効率が低下し、電気代が高くなる原因となります。
エアダスターであれば、フィルターのホコリを簡単に吹き飛ばすことができるため、フィルターのメンテナンスが楽になります。

筆者はロボット掃除機のフィルター掃除に長年悩んでいましたが、エアダスターで解決できました!!
車に積った雪を吹き飛ばす
雪の降る地域の方は、車に積もった雪を吹き飛ばすこともできます。
通常はスノーブラシ等を使用しますが、傷がつくことを心配されている方は多いかと思います。
少量の雪であったり、重く湿った雪でなければ、エアダスターを使用して吹き飛ばすことが可能ですので、スノーブラシのによる傷の不安も解消できます。
また、ドアミラーなどブラシでは掃除しにくい部分の雪も吹き飛ばすことができますので、冬の運転も安心です!
まとめ
この記事では、洗車の時短におすすめのエアダスターとブロワーについて解説しました。
洗車におすすめなのは「エアダスター」
エアダスターは以下のポイントで選ぶ
特におすすめの製品は、HiKOKIの「RA18DA」
洗車に十分な風量があり、洗車以外にも様々な用途に活用できるため、コストパフォーマンスに優れているのでおすすめ!

エアダスターは買って損はないので、購入を悩まれている方の参考になれば幸いです!
エアダスターと拭き上げクロスを組み合わせることで、さらに拭き上げ時間を短縮できます。
おすすめのクロスは以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください!
>> おすすめの拭き上げクロス5選択