新車の値引きはいくらまで?お得に購入する値引き交渉のコツと注意したいポイント

車の知識
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車の購入は人生の中でも大きな買い物です。できるだけ安く購入したい!そう思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、筆者がこれまで新車10台以上の車を購入してきた経験をもとに、新車購入時の値引きを最大にする交渉術について解説します。

この記事を読めばわかること
  • 新車購入時の値引きとは
  • 新車購入時に値引き額を最大にするポイント
  • 値引き交渉する際の注意点

交渉しなければ値引きがないことも

そもそも、車って値引きしてもらえるの?と思う方もいるかもしれません。

「日本人は値引き交渉をしない」と言われるほど、値引き交渉をしない人が多いと言われています。

車の販売価格は値引きを前提に設定されている場合が多く、値引き交渉せずに販売店から提示された条件で購入してしまうと、交渉した場合と比較して10万円以上も損をしてしまうことも…

そう聞くと交渉しないのはもったいないですよね!

そもそも、なぜそのような構造になっているのでしょうか?
それは、よりお得感を出して購入につなげる「販売テクニック」として使用されることが多いからです。

例えば、他社の競合車種と迷っているお客様がいた場合、他社に取られてしまえば販売できず利益が出ません。加えて、車は本体の販売だけでなく、その後のメンテナンスやサービスを利用してもらうことも利益となるため、より多くのお客様に購入してもらい、お店を利用してもらうことが販売店にとっては大切なのです。

そのため、値引きなどの販売テクニックを駆使して販売数を増やしているのです。

筆者の経験談
時期や条件、車種なども様々なので金額にばらつきはありますが、多いもので30万円台後半の値引き交渉に成功したことも!!(※あまり詳細に記載すると営業さんに迷惑となるため詳細は伏せますが...)

なお、高級車ディーラーなど一部の販売店では値引きを一切しないところもありますので、値引き交渉に入る前には必ず、交渉の余地があるかを営業担当に確認するようにしてください。

値引きを最大にするには

値引きと一括りに言っても、購入する車種やオプション、下取り車の有無、購入時期など、様々な条件で金額が大きく変動します。ネットで「50万円値引きできました!!」などの記事を見かけますが、全く同じ条件で購入できることはほぼないに等しいです。
(本当かどうか信憑性も怪しいですしね…苦笑)

とはいえ、正しい理解のもと交渉すれば、筆者のように30万円台後半を狙うことは不可能ではないです!!

販売価格の構造を理解しておく

値引き交渉を行う前に、販売価格の向上を理解しておくと良いでしょう。
構造を理解しておくことで、「どれくらいの値引きが期待できるか」「どこまで交渉することができるか」の目安を把握することができます。

車種や販売店によっても異なりますが、値引き可能な範囲(販売マージン)は最大で販売価格の10%前後であることが多いようです。
ただし、筆者の経験上、発売したばかりの新型車や軽自動車などでは、車両本体から一律5万円、オプションは10%と決められいることもあるため、必ずしもこの条件に当てはまるわけではないことは理解しておいてください。

値引き額を最大にする交渉術

販売価格の構造が理解できたところで、値引き額を最大にする交渉術を紹介します。

交渉術
  • 予算や値引き目標額、購入意思を伝える
  • 適切なタイミングで値引き交渉に入る
  • オプションの値引きや下取り車の査定額アップを交渉する
  • ローンの値引き(金利優遇)を交渉
  • 値引きが出やすい時期やタイミングを狙う

予算や値引き目標額、購入意思を伝える

やみくもに「40万円値引きしてください」と伝えても、素直に交渉に応じてもらえることは少ないです。営業担当もこちらの予算や購入条件などが分からなければ、値引き可能な具体的な額を把握できないため、とりあえずの金額ばかり提示されてしまいます。

また、積極的な担当やある程度の裁量を持った担当は、予算や購入条件をもとに積極的に値引き金額などを提示して交渉してきますが、全ての担当がそうとは限りません。ですので、先ほどの販売価格の構造からある程度の値引き期待額を予測し、こちらから伝えるようにしましょう。(無理な場合は無理と言ってくれますので、気にせず確認してみましょう)

そして、筆者が最も大切だと考えるのが「購入の意思があることを伝える」ことです。
筆者の経験上、目標の値引き額を伝え、「目標額になれば今日契約する」と伝えた方が目標金額を提示してもらえる確率が高かったです。

自分が営業担当だったら、購入してもらえるか分からないよりも、購入してもらえる可能性が高い方が限界の値引き額を提示してでも逃したくないですよね!!

適切なタイミングで値引き交渉に入る

予算や目標値引き額、購入意思を伝えることが大切だとお伝えしましたが、伝えるタイミングもとても重要です。

全てのオプションや購入方法(現金・ローン)が決まり、購入意思を伝えた後で値引き交渉に入るのが良いです。

後からオプションが変更になる可能性がある状況だと、自分も目標の値引き金額も分からないですし、営業担当も最終的な条件が見えないため、金額を提示しづらいです。

商談の途中で「どれくらいの値引きが期待できそうですか?」と軽く聞くのは良いですが、最終の値引き交渉は購入条件が確定したところで行いましょう。

オプションの値引きや下取り車の査定額アップを交渉する

車両本体の価格からだけではなく、ナビやETC、フロアマットやエンジンスターターといったオプションからもなどからも値引きしてもらうことができます。
その他にも、コーティングや下回りの防錆施工なども対象となる場合があり、販売店によっては交渉次第で全額値引きといったケースもありました。

オプションはセール値引きもあるので、お近くの販売店の情報を収集しておくのもポイントです

また、見落としがちなのが下取り車の査定額です。車種や年式にもよりますが、交渉によって下取り車の査定額が高くなることもあります。実際、新車の販売価格から値引きをするのが限界といったケースでも、下取り車がある場合は査定額の上乗せを交渉したことで数万円、査定額が高くなることもありました。

年式が古くなればなるほど増額は厳しいですが、最近は中古車市場も値上がりが続いているため、10年乗った車でも交渉次第では上乗せが期待できるかもしれません。

なお、下取りではなく中古車買取店に売却する方が査定額が高くなる場合もあるため、どちらが良いかについてはまた別の記事で解説する予定です。

ローンの値引き(金利優遇)を交渉

筆者自身は経験がないのですが、販売店によっては値引きの代わりにローン金利の優遇を受けられるケースがあるようです。

ただし、最近では車の購入代金から得られる利益が減っているようで、ローンの金利も販売店にとっては重要な利益となっています。
筆者も過去、ローン金利の優遇について確認をしてみましたが、金利優遇を受けれるところはありませんでした。

販売店のローンは銀行などと比べて金利が高い傾向にあり、利用する方は減っているようですが、販売店のローンを利用する方は、一度確かめてみるのも良いかもしれません。

値引きが出やすい時期やタイミングを狙う

時期やタイミングによっても値引き額が大きく変わります。

CMなどで言っている通り、決算セールが最も安いんじゃないの?

いいえ、必ずしも販売店の決算月がお得とは限りません。決算月はあくまでも半年もしくは1年の売り上げを決算するときであって、その対象は決算月以外の売り上げも含まれます。ですので、販売店としては年間を通して販売が好調の方が良いはずです。

3月を決算月にしている販売店は多いですが、その時期は新生活で車を購入する方が多いため、値引きをしなくても売れていく時期でもあるのです。逆に決算後(4月など)は販売数量が落ちるため、売り上げ確保のために値引きを増やすこともあるようです。

また、購入するタイミングも重要です。例えば、発売されたばかりの新型車などは値引き額が少ない傾向にあります。こちらも同様で、発売直後は値引きをしなくても売れていく車種が多いため、筆者の経験上でも新型車は値引きが少ないです。
逆に、発売から2〜3年経った車種や、モデルチェンジを控えた車種などは、売り上げ数量の確保や抱えている在庫処分のために値引き額を増やして販売することが多いです。

ちなみに、筆者が販売店の決算月にモデルチェンジ直前の車種を購入した時は、決算月ではあるものの在庫処分を優先して値引き額を通常よりも多くしてもらった経験があります。

値引き交渉をする際の注意点

ここまで値引き交渉について解説してきましたが、注意点もいくつかありますのでお伝えします。

無理な値引き交渉をしない

これまでお伝えした通り、購入する車種やオプションなどの条件で値引き可能な金額は決まっています。そこに「100万円値引きしてください!!」といった、とうてい無理な金額で交渉をしないようにしましょう。
まずは、購入代金の10%前後で値引き可能かを軽く聞き出し、営業担当の反応を見ながら交渉を進めるくらいが良いです。

粘りすぎない

よく、何度も商談に通ったり、希望の金額が出るまで何時間も交渉する方を見かけます。しかし、販売店としてはできるだけ多くのお客と商談をしたいはずです。
また、車を購入する方だけでなく、購入したユーザーのアフターフォローなどもあり、全てを商談に充てられるわけではないです。そうした事情も考慮し相手の時間を奪いすぎない配慮も必要だと筆者は考えています。

筆者は、商談回数は3回まで、1回の時間は長くても2時間以内を心がけています!!
初回は試乗や概見積り、2回目はオプションなどの購入内容の検討、最後に値引き交渉&契約といったイメージです

購入するか迷っている場合は相談する

購入するかどうか確定していない場合や他社の車と迷っている場合などは、販売担当へ素直に伝えましょう。
交渉術でもお伝えした通り、購入するか分からないお客に対して具体的な商談は進めづらいです。相談することで、一緒に悩みを解決してくれる可能性もあり、購入した際の関係を良好にするきっかけにもなります。

購入後もメンテナンスで関係が続くことを忘れない

車は購入だけが全てではありません。購入後も半年・1年ごとの点検や車検、故障や修理時など様々な場面でお世話になります。そのことを忘れずに、横柄な態度で商談したり無理な要求をしないようにしましょう。繰り返しになりますが、粘りすぎも印象が良くないです。

購入後もお世話になることを意識し、お互いに気持ちよく商談を終えれるよう心がけてください

まとめ

値引きを最大にする交渉のポイント

  • 予算や値引き目標額、購入意思を伝えてから交渉する
  • オプションや購入方法が確定したところで交渉に入る
  • オプション値引きや下取り車の査定額アップも交渉する
  • ローンの値引き(金利優遇)を交渉(可能かは販売店に要確認)
  • 決算後やモデルチェンジ前など値引きが出やすい時期やタイミングを狙う

車の値引は、購入条件や時期、交渉の仕方で金額が大きく変わります。本記事でお伝えした交渉術を活用し、お得に車を購入しましょう!!

ただし、無理な値引き交渉により購入した途端、対応が冷たくなる営業担当もいないわけではないので、お互いが気持ちよく終われる範囲で交渉し購入することで、快適なカーライフを送れるようにしましょう

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